ゼロから始める金投資①
日本語で「お金」、って言いますよね。これって、金のことをいっているって気付いていましたか?英語ではmoneyなので、日本語の「お金」のほうが本質を突いています。
ほんの100年あまり前までは、何をmoneyにしてもよかったのです。ドル札でも、きれいな貝殻でも、金貨でも銀貨でも、交換と価値の保存につかえれば、それはマネーであるといえます。
ただし、金; goldに関しては、紀元前から価値の基準、富の象徴でした。ツタンカーメンのマスクも金箔ばり、金閣寺も信長の安土城の天守閣も金箔ばりでした。
というわけで、Goldは人類史的にほぼ普遍の価値を持っているといえるでしょう。
しかも、ほんの約50年前、1971年のニクソンショックまでは、ドルはGoldに裏打ちされた兌換通貨でした。金1gは35ドルに固定されていました。そして、第2次世界対戦後のブレトン・ウッズ体制では、そのドルに各国の通貨は固定レートで交換されていたわけです。ブレトン・ウッズ体制下で、1ドルは360円でした。
ベトナム戦争で膨らんだ赤字と債務を吹き飛ばすために、1971年、ニクソン大統領は金とドルの交換停止を宣言し、その後、政府通貨はなんの裏付けもない紙であり数字になっています。もちろん、私達のもっている円もそうです。
別記事でまとめますが、円の価値はどんどん薄められています。
金を買うということは、価値が薄まっていくマネーを普遍の価値そのものへと交換する行為なのではないでしょうか?